快適な空間は設置場所と能力で決まる! 飲食店における適切なエアコンの配置とは

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こんにちは施設部担当タクチョムです。
 
連日厳しい暑さが続いております。こんな時お店に入って空調が効いているとエアコンの有難みを実感しますよね。反対にエアコンの効きが悪かったり効き過ぎていると、せっかく美味しい料理を提供しても、お店の印象が悪くなってしまうかもしれません。快適な空間をつくりあげるために意識するべきことは下記の3点です。
 
・「お客様へ直接風を当てない」快適な空間のため
・「食べ物に風を当てない」熱いものが冷めるのを防ぐ
・「温度ムラをつくらない」入口、窓際、店内奥など

 
そこで今回は、エアコンを設置する際に快適な空間をつくりあげるための知識をご紹介します。
 

 

必要な能力を決める

 
家庭用のルームエアコンでは部屋の広さで決めますが、業務用エアコンは広さと部屋の用途(業種)で検討する必要があります。たとえばオフィスと飲食店では必要な能力が違います。
 
一般事務:OA機器からの発熱を考慮します。
一般商店:ドアをオープンにしていたり、窓が大きい場合は能力に余裕を持たせます。
飲食店:厨房の熱や換気、焼き肉やお好み焼きなどテーブルに熱源がある場合を考慮します。
 
■能力(冷房負荷)の目安表
能力 施設の用途
一般事務 商店 理・美容室 飲食店
1.5馬力 24-35㎡ 17-26㎡ 11-17㎡ 9-17㎡
7-10坪 5-7坪 4-5坪 3-5坪
1.8馬力 26-39㎡ 20-29㎡ 16-20㎡ 12-20㎡
7-11坪 6-8坪 4-6坪 3-6坪
2馬力 29-43㎡ 22-32㎡ 17-22㎡ 14-22㎡
8-13坪 6-9坪 5-6坪 4-6坪
2.3馬力 33-49㎡ 24-36㎡ 19-24㎡ 15-24㎡
10-14坪 7-10坪 5-7坪 4-7坪
2.5馬力 37-55㎡ 27-41㎡ 22-27㎡ 17-27㎡
11-16坪 8-12坪 6-8坪 5-8坪
3馬力 47-70㎡ 35-52㎡ 28-35㎡ 22-35㎡
14-21坪 10-15坪 8-10坪 6-10坪
4馬力 66-97㎡ 49-72㎡ 39-49㎡ 30-49㎡
20-29坪 14-21坪 11-14坪 9-14坪
5馬力 82-122㎡ 61-90㎡ 48-61㎡ 38-61㎡
24-36坪 18-27坪 14-18坪 11-18坪
6馬力 94-139㎡ 70-103㎡ 55-70㎡ 43-70㎡
28-42坪 21-31坪 16-21坪 13-21坪
8馬力 132-195㎡ 97-145㎡ 77-97㎡ 61-97㎡
40-59坪 29-43坪 23-29坪 18-29坪
10馬力 165-243㎡ 122-181㎡ 97-122㎡ 76-122㎡
50-73坪 36-54坪 29-36坪 23-36坪
 
各エアコンメーカーの冷房負荷目安を参考にした数値ですが、建物の種類やテナント内の熱量によっても変動します。適切な冷房負荷を調べるには専門的な知識が必要なので、業者に調査を依頼したほうがいいでしょう。

部屋の形状から機種を決める

部屋の形状により、温度ムラを防ぐため最適な機種を選定します。エアコンは設置する部屋の形状によって、向き不向きがあります。まずはそれぞれのエアコンの特性を知っていきましょう。
 
■天井埋込カセット形f:id:tentsu_media:20170718170949j:plain 
業務用エアコンの主流タイプです。吹出し口が4方向にあり(2方向、1方向のものもあります)、風が室内にマイルドに広がります。風当たりの不快感が少なく、温度のムラも少ないです。本体は天井内に埋め込まれ、化粧パネルだけが天井から露出します。配管などが天井内に隠れるので、デザイン性にも優れています
 
■天井吊形 露出設置タイプf:id:tentsu_media:20170718170957j:plain
天井から吊るタイプのエアコンです。埋込みが不要で取付けの手間が少なく、短い時間で施工できます。そのため、工事費用も抑えられます。スリムなエアコンですので、飲食店・事務など幅広い用途で使用されています。
 
■壁掛形 露出設置タイプ
見た目は家庭用ですが、風量は業務用です。設置が簡単で工事費も抑えられます。小規模な店舗におすすめです。
 
■床置形 露出設置タイプf:id:tentsu_media:20170718171005j:plain
床に設置するため、工事費と工期が抑えられます。天井が高く天井埋込カセット形では効率が悪い時におすすめです。床置きのため、掃除、お手入れがラクちんです。
 
形状が違えば、空気の流れが違います。不適切な空調機の設置を行うと、料理を冷ます原因にもなり得ます。快適な空間を提供するためには、機種や形状の違いを知り、適切な配置を意識しましょう。

部屋の形状からエアコンの設置場所を決める

障害物によるショートサーキットや気流の広がり、メンテナンス性を考慮します。
 
ショートサーキットとは?f:id:tentsu_media:20170718171041j:plain
エアコンから吹出された空気が壁や障害物等で、すぐにエアコンに吸い込まれることをショートサーキットといいます。ショートサーキットが生じると、結露や凍結、水漏れが発生し、冷暖房の効率も悪くなってしまいます。
 

エアコンの設置場所を知ろう

 
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部屋の間取りによっては、適さないエアコンのタイプもあります。ご自身のテナントの間取りに応じて、上記の図を参考に設置箇所を検討してみましょう。 

最後に

快適な空間作りのため、エアコンを配置する3つの知識についてお伝えして参りました。上記で挙げてきた点を複合的にクリアするには、冒頭で挙げたの3つ意識するべきことを同時に考えていく必要があります。
 
■意識するべきこと3つ
「お客様へ直接風を当てない」
「食べ物に風を当てない」
「温度ムラをつくらない」
 
■知識3つ
「必要な能力」
「機種の選定」
「部屋の形状と設置場所」
 
エアコン業者さんに丸投げされる方もいらっしゃるかもしれませんが、知っていて損はない知識だと思います。これらの知識を活かし、すてきなお店作りに役立ていただければ幸いです。
 

 

タクチョム


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