産廃処理の適正価格を知ろう!解体工事におけるゴミ事情について

日常生活から出るゴミ、事業活動により出るゴミがどのくらいの量で、どのような流れで処理されているか。あまり触れられる機会も少ないので、現状は多く知られていません。
 
今回は、事業活動により出るゴミ=産業廃棄物について、その現状・種類・廃棄処分費用・罰則などを取り上げ、店舗運営や建物所有者に身近なゴミについて調べてみました。

ゴミの量や種類について

日本の産業廃棄物の排出量は、平成26年度の統計で約3億9,284万トンと推計されています。

環境省の調べた産業廃棄物の排出及び処理状況等(平成26年度実績)によると、産業廃棄物処理の割合は、全体の53%が再生利用、44%が中間処理等での減量化、3%が最終処分と推計されています。
 
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ゴミには一般家庭で日常生活から発生するものや、建物の建設工事や工場で製品を生産する等の事業活動に伴って生じたものがあり、一般廃棄物と産業廃棄物に分かれます。
 

ゴミ処理費用について

 
ゴミを処分する際には、廃棄物の種類によって費用が異なります。種類によっては比較的安価な価格で処理できるものもあれば、高額な費用が発生する廃棄物もあります。
 

写真 廃棄物種類 処理費用
f:id:tentsu_media:20170704125637p:plain Pタイル 約15,000円~18,000円/㎥
f:id:tentsu_media:20170630183526j:plain タイルカーペット 約15,000円/㎥
f:id:tentsu_media:20170630184411j:plain 石膏ボード 約10,000円~15,000円/㎥ 
f:id:tentsu_media:20170710094110j:plain 木くず 約2500円/㎥
f:id:tentsu_media:20170703173235p:plain 混合廃棄物 約150,000円/㎥
f:id:tentsu_media:20170630201625j:plain 廃プラ(塩ビ系) 約10,000円/㎥
f:id:tentsu_media:20170710094144j:plain ガラ 約3,000~4,000円/㎥
f:id:tentsu_media:20170703173638p:plain 一般廃油 約22,000円/㌧
汚泥 17,000円/㌧
石膏ボード/アスベスト含有 40,000円/㌧

 
処理費用は地域によって異なります。こちらに記載した価格は、首都圏近郊における処理費用の目安です。ご自身の該当する市区町村や、工事会社や処理会社によって費用は前後します。
 
 

アスベストについて

近年では、東京都の築地市場の建物にアスベストが使われているなど、物議を醸しました。
 
このアスベストは、高濃度長期間暴露により人体への健康被害が出るとされており、「特定有害産業廃棄物」として扱われます。この廃棄物の処理に関しては、特別管理産業廃棄物管理責任者を設置した事業者のみ処理を行えます。
 
 

□非飛散性アスベスト
埋立分類:安定型処分場(安定型のみ)
主な使用場所:屋根材(石綿スレート)、床材(Pタイル)
 
□飛散性アスベスト
特別管理産業廃棄物
埋立分類:管理型処分場
主な使用場所:ボイラー本体および配管(保温材)、柱・梁・壁(耐火被覆)、・エレベータ周り(石綿含有吹付け材/昭和63年頃までは多い)・体育館、講堂、温泉の建物、工場、学校等(吸音、結露防止、断熱用)
学ぼう産廃

 
また、アスベストの危険度を示すステージによっては、処理施設も限られます。都内で解体したアスベストが都内近郊を離れ、四国地方や関西地方で処理するケースも過去にはありました。アスベストの解体工事で掛かる費用の内訳は、解体時の飛散防止にかかるものや、運搬費によるものが多いのもこれらが理由です。


廃棄物の処理方法を誤ると罰則を受けます

 
過去には、産業廃棄物処理のルールから逸脱し、不法投棄を行う事件が発生しました。
 
このような事件が社会に対して与える影響は大きく、産廃業者が起こした不祥事により、依頼した事業者への責任を問われるケースも少なく有りません。
 

■罰則規定の例(参考:廃棄物処理法)

罰則 条件 根拠条文
5年以下の懲役若しくは1000万円の罰金またはこの併科※法人については3億円以下の罰金 不法投棄(未遂含む)、無許可営業など 法25条、32条
5年以下の懲役若しくは1000万円の罰金またはこの併科 無許可業者への委託など 法25条

 
■過去の不法投棄事例

山梨県大月市不法投棄事件
大月市の解体業者が解体による産業廃棄物11立方メートルを、自宅及び農地に不法投棄した事件です。代表者には懲役2年(執行猶予3年と100万円の罰金。法人には300万円の罰金)が言い渡されました。

解体工事の総合情報サイト

香川県豊島産業廃棄物不法投棄事件
瀬戸内海東部に位置する面積14.6K㎡ の小島に、1970年代から廃油、汚泥、廃プラスチックなど、約91万トンもの廃棄物が投棄された日本最大の不法投棄事件です。
排出事業者に課せられた罰則は、罰金50万円、懲役10カ月(執行猶予5年)。住民への補償金は数千万円となっています。排出事業者が倒産してしまったため、現在は県が事後処理を行っています。去に掛かる費用は281億円です。
解体工事の総合情報サイト

 
産業廃棄物ではありませんが、廃棄した食品の横流しにより、消費者に不信感を与える結果を招く事件も発生しています。ゴミの処分には、適正に収集運搬・処理(廃棄物管理)することだけでなく、環境にも配慮し収集・分別・リサイクルを行い、適正な価格でご案内できる業者の選定をしましょう。
 
 

 

ダイマルテキサス


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