意外と奥深い…「色」の見え方と特性の違いを知ろう!

f:id:tentsu_media:20170124171958j:plain

みなさんこんにちは。
前回、1月6日の「色の日」に、飲食店と色の関係をまとめたこちらの記事をアップいたしました。
www.tenpo.biz


今回は「色の特集」第二弾ということで、「色にまつわるうんちく話」を、建築士である私”あーきないと”がご紹介します。少し専門的な話も出てきますが、最後までお付き合いいただければと思います。


国や文化によって変わる、色の捉え方

昔から日本の信号の色は「赤・黄・緑」ではなく、「赤・黄・青」と呼ばれていますね。
これはなぜだか分かりますか?

実は日本人にはの内、という感覚が昔からあるんですね。「隣の芝生が青く見える」「青々と茂る樹木」という表現も同じようなことです。


そしてもう一つ話は変わりますが、「虹は何色?」と聞かれたら、あなたはどう答えますか?

 
f:id:trn_t_kodaka:20161129091923j:plain


日本で虹といえば、「なないろ」紫、藍、青、緑、黄、橙、赤の7色ですが、実は海外では5色、6色に数える国も多いのです。


英語圏では、少し紫色に近い範囲まで blue と言うため、虹色は藍色を除いた6色と捉えるそうです。(ちなみに黄緑色も緑と捉えられ、 green と言うそうです。)このため海外と日本では「虹」の色数が違うんですね。


このように、捉える範囲が違うだけではなく、実は国によって色の「イメージカラー」も変わってくるのです。国による色の捉え方の違いを表にまとめてみました。

f:id:tentsu_media:20170131112420j:plainf:id:tentsu_media:20170131112440j:plain


普遍的なものがあって、それを受け止める国や文化、環境によっていろいろ感じ方や捉え方が変わることがわかります。
日本でも外国料理を提供しているレストランに入ると、日本ではあまり見られない色使いをしているお店がありますね。それは国によってその色が持つ意味合いが違うからなのです。
外国人に向けて料理を提供するお店などは、それぞれの意味の違いをきちんと把握しておくことが重要です。



知っておくとちょっと知識人?三原色と色見本のお話

それではちょっとここで、もう少し見方を変えた色のお話をしたいと思います。

f:id:trn_t_kodaka:20161129103828j:plain「色の三原色」と「光の三原色」。
みなさんはこの言葉を聞いたことはありますか?

色の三原色

色の三原色とは、C(青緑 Cyan)M(赤紫 Magenta)Y(黄色 Yellow)のこと。
絵の具を混ぜ合わせた時のことをイメージしてもらいたいのですが、このC・M・Yは、色を混ぜ合わせるにつれて暗くなる特性があり(光のエネルギーが減少する)、3つの色を加えていくと段々とブラックに近づいていきます。
カラー写真や印刷で使われるのはこの「色の三原色」で、C・M・Y、そしてブラックのKを混ぜ合わせた色で表現されています。ご自宅や会社でプリンターを使用されている方は、インクカートリッジの取り替えで目にしている方も多いかもしれません。
お店でも、看板やメニューを作る際、印刷データを「CMYKモードでもらえますか?」と言われることがあるかもしれませんが、これは「印刷用の色データに変換してください」という意味でもあります。

光の三原色

光の三原色はR(赤 Red)G(緑 Green)B(青 Blue)。色を混ぜ合わせるにつれて、色が明るくなる特性があり(光のエネルギーが加算される)、「色の三原色」の真逆で、3つの色を加えていくとホワイトに近づいていきます。光の三原色は液晶などのディスプレイで色を表現する際に用いられます。

この「色の三原色」と「光の三原色」の特性を知っていれば、組み合わせていい色、悪い色が分かりますね。例えば店舗の壁色と照明の色で組み合わせてしまうと暗くなってしまう色や、逆に明るくしてくれる色を取り入れることもできます。


色見本帳

建築業界で色決めと言えば、設計者が建物のカラースキーム(色彩設計)を作成し、オーナーの了解を得て現場に指示するのが普通です。
その時に使われるのがこの「色見本帳」です。店舗の内装設計に携わったことがあれば、見た事がある方もいらっしゃるかもしれませんね。


f:id:trn_t_kodaka:20161129105715j:plain


建築業界で最も一般的なカラーベースとなる色見本帳は日塗工(日本塗料工業会)の色見本帳です。建築に関わる色はほとんどこの見本の色番号で指定します。


対して、印刷業界で使われる色見本帳に、微妙な色の違いが指定できるDICグラフィックス株式会社のDICカラーガイドがあります。DICカラーガイドは印刷関係で幅広く利用されており、印刷業界のデータベースになっています。
 
建築の現場では実際に間違いがないように大判(半間×半間くらい)の見本塗り、見本吹きをいくつか作って確かめることがあります。
店舗内装や店看板の色決めの際に色見本帳が出てくることがあるかもしれませんので、「これは何のチップだろう…?」となることがないように覚えておくといいかもしれません。




これまで2回に渡り色のお話をしてきましたが、お店の空間づくりには欠かせない「色」の使い方ひとつで、集客が左右される可能性があることが分かります。飲食店は味で勝負をしているところがほとんどかと思いますが、その味をより引き立ててくれる「色」のもつ意味や特性を知って反映させていくことは大切かもしれませんね。





※出典
●「色彩ルールブック -色を上手に使うために知っておきたい基礎知識-」武川 カオリ (著)
色彩ルールブック -色を上手に使うために知っておきたい基礎知識- | 武川 カオリ, PIE BOOKS |本 | 通販 | Amazon


●Colours In Culture
www.informationisbeautiful.net

あーきないと



f:id:tentsu_media:20170124171958j:plain

TOPへ戻る