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「うちの店は大丈夫」それ本当ですか? 閉店を経験したオーナーの【退店レジュメ vol.05】

飲食店業界特集 コラム 退店レジュメ 浅野

店通-TENTSU-をご覧の皆さん、こんにちは。浅野です。【退店レジュメ】は、私の飲食店経営の実体験に基づき、店舗のオープンから退店までを記したコラムです。
第5話はいよいよお店のオープンと、それから数日間について話していきます。バックナンバーはこちらから↓
 
退店シリーズ 記事一覧
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f:id:tentsu_media:20160520164924j:plain「いよいよですね」

f:id:tentsu_media:20151214132054j:plain「準備が整ってきました」

f:id:tentsu_media:20160520164924j:plain「第5話はロコズオープン編です!いや~読んでるだけで胃に穴が開きそうでした」

f:id:tentsu_media:20151214132054j:plain「確かに大変でしたが、やる気にあふれ、とっても楽しかった時期ですよ!それにしても…5話まで書いてきたけどまだオープンかぁ…(笑)」

f:id:tentsu_media:20160520164924j:plain「大丈夫です。じっくり行きましょう」

f:id:tentsu_media:20151214132054j:plain「書きためていたお店の記録が毎月消化されていくのは、とても感慨深い気持ちです」

f:id:tentsu_media:20160520164924j:plain「お気づきかと思いますが、今回で記事のストックが切れたんですよ」

f:id:tentsu_media:20151214132054j:plain「 」

f:id:tentsu_media:20160520164924j:plain「やるぞ」

f:id:tentsu_media:20151214132054j:plain「 」

f:id:tentsu_media:20160520164924j:plain「…いったん次回予告外しますね」

f:id:tentsu_media:20151214132054j:plain「がんばります…」

 
 
 
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ロコズキッチン、オープン準備

バタバタとしながらも内装工事は無事に終わり、オープンに向けて準備を進めました。厨房備品・椅子・テーブルなど、お店に必要なものを買い出しに、毎日アッチコッチへ車を走らせました。
 
お店をオープンさせるのは大変です。しかし、夢にまでみた自分のお店。全てが理想通り!…というと嘘になりますが、これからのことを想像し希望で満ちあふれていました。みんなでメニューを開発したり、手作りのメニューブックを作ったり、小物や細部に至るまで、1つ1つ頭を悩ませました。全てが新たなチャレンジなので、本当に楽しかった。
 
しかし、そんな気持ちをかき消すほど、決めること、やることが多すぎて、この頃の記憶はあまりありません…。そしてあっという間に…でも待ちに待った…10月9日(土)。ロコズのオープン日がやってきました。
 
事前に周辺でチラシを配りましたが、本当に来てくれるかどうか?雇われ店長から、全ての権限と責任のあるオーナーという立場。手伝ってくれた家族や仲間、そして私の元で働くことを選んでくれたNのことを考えると、プレッシャーでした。
 
 

はじめてのお客様

当日の朝は晴れでした。鮮明に覚えているのは、快晴でポカポカと暖かい陽気だったこと。その日は池袋で開催されるイベントの影響で、周辺にはいつもより人通りがありました。気持ちいいくらい最高のコンディション。「この土地にむかえ入れてもらった」そんな気がしました。

いよいよNと嫁さんの3人で、11:00ぴったりにオープン!!バタバタは前日まで続き、この日もほとんど寝ずに準備をしていたため、体はクタクタでしたが、そんな疲れはオープンと同時に吹き飛びました。
 
間もなくして業者や身内がお祝いの挨拶で来店してくれました。立て続けに顔なじみの来店だったので、第1号のお客様は本当に現れるのか…少し不安になりました。
 
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でも、ちゃんと来てくれました。記念すべき第一号のお客様は、立教大学2年生の女の子でした。ロコズで初めてとなるお客様の名前は「なっちゃん」。自分が店長として携わってきたどのお店よりも感動したのは確かです。その後もなっちゃんとはロコズキッチンがお店を閉める最後の日まで、長い付き合いをさせていただきました。
 
 

グランドオープンの現実

しかし、…なっちゃんに続いてお客様がたくさん入ってくることを期待するも、その後思うほど客足は伸びず、無常にも時間は過ぎていきました。来店してくれたうれしさと、売上を考えた時の焦りが交互にやってきて複雑な心境でしたが、この日来店したお客様の顔は、1人1人今でも忘れていません。ただただ精一杯閉店時間まで営業を続けました。
 
結果。グランドオープン初日の売上は約4万円でした。どっと、冷や汗が出ました。今でもあの時の感覚は覚えています。
 
続いて二日目。初日よりも好調で、何とか50名程に来店いただきました。少し安堵します。しかし改めて自分のお店を客観視してみると、店内は殺風景だし、メニューブックの写真は荒く見ずらいし、滞在型カフェにも関わらずドリンクの価格帯は近隣のコーヒーチェーンと同程度…。そうです。オープン準備が慌しく、なんと「店舗のコンセプト」と「価格帯」にズレがあったことに気がつかず提供していました。
 
オープンから数日営業してみて、ある感覚が頭の中を駆け巡ります。そして、確信します。
 
 
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「何かしなきゃ店が潰れる。」
 
 
この日から、とにかく考えて、行動して、改善する日々が始まりました。まずは翌日休業し、メニューブックを作り直します。続いてレジキーも変更したり…全ての物を見直し、改善に大わらわ。
 
しばらく改善の日々が続きました。しかし改善したからといってすぐに効果が現れる程商売は甘くない…。半月程営業を続けてみるものの、客数はドンドン減り、オープン景気などありませんでした。
 
売上がなくても、お客様が来なくても、毎月出ていくお金は待ってくれません。運転資金はどんどん減っていく一方です。このままではロコズがなくなると本気で焦りました…。
 
その結果、私はとんでもなくつらい決断を下すことになりました。それは、自分から一緒にやろうと呼んだキャストのNに退職をお願いすること。最初から思いっきり大転倒…今でも申し訳なく思う出来事の1つです。
 
そしてキャストNとのお別れの日。既に次の就職先を決めてくれました。Nを路頭に迷わせてしまうことにはならず、そこだけは安心しました。
 
当然のことながら、この日以降わたしは社員採用恐怖症となり、この後、社員採用は一人もしませんでした。
 
 
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