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株式会社HIC 西田祐也社長―ナイトマーケット栄に3店舗同時出店を実現した「物件契約以上」のパートナーシップ

株式会社HIC

代表取締役 西田 祐也 様

2024年12月1日、TRNグループがプロデュースする「ナイトマーケット名古屋栄住吉(TREND MALL栄)」がグランドオープンしました。名古屋の中心地・栄エリア住吉に位置するこの施設は、「食べて、飲んで、遊んで、語って!」と多彩な楽しみを一度に体験できる、新感覚の複合施設です。

その3Fに3店舗を同時出店されたのが、株式会社HIC 代表取締役社長・西田祐也様。同社はアミューズメントバー「ASOBIBAR」や相席居酒屋「名古屋屋台恋物語(YATAKOI)」を複数展開し、地域に新しいコミュニティをつくってきました。今回、新たに「カラオケスナック アンタと私」を加え、異なるコンセプトを持つ3店舗を同じフロアに複合出店するという挑戦に踏み出しました。

しかし、最初にこの物件の話があった際、西田社長は出店する気はなかったといいます。その決断を覆したのは、TRN営業担当からのある一言でした──。

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プロフィール

代表取締役 西田 祐也 様 / 株式会社HIC

高校卒業後、飲食業界に入り店舗運営や不採算店舗の立て直しで実績を重ねる。業績不振のフランチャイズ店を譲り受けたことをきっかけに独立し、売上を大幅に改善。現在はアミューズメントバー「ASOBIBAR」、相席居酒屋「名古屋屋台恋物語(YATAKOI)」などを展開し、地域に新しいコミュニティづくりを仕掛けている。

経歴と経営戦略に裏打ちされた挑戦

株式会社HICを立ち上げるまでの、西田社長のご経歴を教えてください。

19歳のとき、アルバイト先の飲食店で「店長にならないか」と声をかけられたことをきっかけに、社員としてのキャリアをスタートしました。質問して学び、すぐ実践する。その繰り返しで、長年赤字に苦しむ店舗の売上を9か月で倍増させました。その後は「売上立て直し担当」として不採算店舗の改善を次々と手がけ、21歳でエリアマネージャー、27歳で部長職に就きました。

独立は、業績不振のフランチャイズ店を譲り受けたことがきっかけです。翌月には売上を180%に伸ばし、経営改善の手応えを感じました。

不採算店舗の立て直しについて、具体的にどのような取り組みを行ったのでしょうか?

まず、従業員に自分のビジョンを共有し、全員に納得してもらうことからスタートしました。ビジョンに対して疑問や不満があれば、対話を重ね、必要に応じて見直しも行いました。このプロセスによって、全員が同じ方向を向いて取り組める環境を整えることができます。

そのうえで、売上が低迷している原因を徹底的に洗い出し、課題を明確化した後は、改善策をPDCAサイクルに落とし込みます。

さらに、不採算店舗では広告費をかけられないため、お店の前でチラシを配るといった基本に立ち返り、一つひとつ地道な努力を積み重ねました。こうした着実な取り組みこそが、最終的に店舗の立て直しを可能にしたと考えています。

3店舗複合店の出店——営業担当の熱意が決め手に

最初はTREND MALL栄への出店を断られたと伺いました。

当初は「この立地では難しい」と思い、出店を見送るつもりでした。しかし、ただ出店するのではなく、「ナイトマーケット」という施設として御社と一緒にブランディングを行い、名古屋周辺の方々をワクワクさせることができたら、住吉に新しい風を吹かせることができるのではないかという可能性も感じていました。そんなとき、営業担当の方から「どうしたら出店いただけますか?」と真剣に尋ねられたんです。その言葉に、心が動きましたね。単なる物件紹介ではなく、本気で一緒に取り組もうとしていることが伝わってきました。あの一言がなければ、この出店はなかったと思います。

元々、大型複合店舗の展開は視野に入れていたため、「施設全体をどう盛り上げるか」を一緒に考える協業の提案を快く受けていただいたことで、挑戦を決意しました。物件を契約して終わりではなく、開業後の成功までを見据えた姿勢が大きな決め手でした。

ナイトマーケットでの3店舗複合出店にはどのような狙いがあったのでしょうか。

コロナ禍で希薄になった人と人のつながりを取り戻し、異なる世代・目的の人々が交流できる場をつくりたいという想いがありました。

「ASOBIBAR」はカラーバンドでつながるアミューズメントバー、「名古屋屋台恋物語(YATAKOI)」は屋台を囲んで交流できる相席居酒屋、「カラオケスナック アンタと私」は昭和の雰囲気を感じながら歌謡曲を楽しむカラオケスナック風バーです。この3業態を同じフロアに置くことで、単なる飲食の場にとどめることなく、多様なお客様が自然と行き来し、施設全体に広がりが生まれると考えました。

TRNとの協業で印象に残っていることはありますか。

先述したように、協業の提案を快諾してくださったその柔軟性や熱意に心を動かされました。実際の運営においても、プロモーション費を折半し、LP制作や広告運用を共に行えたことが大変印象に残っています。課題もありましたが、単なる貸し手・借り手の関係ではなく、それ以上にパートナーとして一緒に動けたことが心強かったです。

また、テナントとビル側が一体となり、施設としての企画を一緒に考える「テナント会議」のような場を提案させていただきましたが、年に一回でも、ぜひ実現していただきたいと考えています。

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住吉エリアを”落ち着いた大人が楽しめる街”へ

オープン後の反応はいかがですか

ありがたいことに、土日だけでなく平日も多くのお客様にご来店いただいています。年齢層も幅広く、深夜3時でも50人以上が残ってくださる日もあります。相席初心者やカップル、一人でカラオケ感覚で来られる方まで、自然と交流が生まれているのを感じます。

特に3店舗を自由に行き来できる「デイパスプラン」は好評で、1号店との相互利用も進んでいます。複合出店ならではの相乗効果ですね。

―最後に、今後の展望をお聞かせください。

私たちが開発した「バチャる」というアプリは、既に20万人が利用しています。今後は「外飲みマッチング」の仕組みを街に広げ、アプリを通じて人と人をリアルにつなげたい。ナイトマーケットや住吉の街全体のにぎわいにつながればと思います。

この街は以前は厳しいと感じていましたが、ナイトマーケット近辺にクラブや大型飲食店が増え、確実に変わりつつあります。住吉エリアを”落ち着いた大人が楽しめる街”として一緒に盛り上げていけるのではないかと、今はとても楽しみにしています。

私たちとって何より大切なのは、お客様に楽しく、安全に過ごしていただくことです。そのためにできることを地道に実行し、着実に成果を積み重ねていきます。


2025年の今夏、まさに”施設全体を一緒に盛り上げる”施策として、館内各店舗で使用できるクーポン付きオリジナルうちわの配布を行いました(うちわ企画についての詳細はこちら)。今後も「ただの集客」ではなく、商業ビルとしての存在価値を高めるサポートに注力して参ります。

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