PayPay馬場副社長へ直撃、PayPay導入の本当のメリットは?今後の手数料はどうなる?

PayPay導入のメリット・デメリットを副社長の馬場一氏に直撃。100億円あげちゃうキャンペーンに続く今後のペイペイの展望とキャッシュレス社会の未来とは。PayPay決済で客単価が上がる!?PayPay for Businessアプリの新たな無料決済機能と集客ツール・販促アプリとしての展望、追加予定の機能やPayPayローンの計画、キャッシュレス化に対応すべき理由などを語っていただきました。

2020年2月19日、登録ユーザー数が2,500万人、2020年3月には加盟店舗数が200万箇所を突破したPayPay(ペイペイ)。前回は、店舗でPayPay(ペイペイ)を利用するメリット・導入方法をご紹介しました。
 
飲食業界メディアであるわれわれ店通-TENTSU-が、店舗目線からさまざまなことをPayPayに聞きたい!とインタビューを依頼したところ、PayPayの副社長である馬場一氏にお話を伺うことができました。馬場氏は、話題となったPayPayの『100億円あげちゃうキャンペーン』の中心にいた方だそう。
 
今後の手数料はどうなる?販促ツール化するって本当?・・・など、われわれの質問に対して、どのような話を語ってくれたのでしょうか。今後の展望についても必見です!
 

PayPay馬場副社長が語る、PayPay導入のメリット・デメリットとは

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馬場 一(ばば はじめ)氏
PayPay株式会社 取締役 副社長執行役員COO 営業統括本部長
 

「店舗のデメリットはない」と言い切る馬場副社長。その理由とは?

-馬場副社長が思うPayPayのメリット・デメリットとはなんでしょうか?
 
PayPayは、サービスを始めるときに、いくつかのお店、特に個人事業主に「キャッシュレス対応をしないのはなぜですか?」とヒアリングしました。その時に挙がった理由を、全部解決して作ったのがPayPayです。そのため、デメリットはまったくありません。
 
キャッシュレスにして困ることを聞くと、決済および入金の手数料、入金サイクルがあがりました。クレジットカードだと手数料がかかり、売上金もなかなか手元に入ってきませんし、その他キャッシュレス機械の導入やメンテナンスに年間10~30万円かかることもあると聞いて。今日の売上で明日の仕入れを行う店舗も多いですから、すぐに現金化されないのも困りますよね。
 
『手数料ゼロ、入金は翌日、機器の導入やメンテナンス費用もかからない。』この3つを用意することでデメリットをすべてなくし、誰でも導入できるようにしました。これがもともとのPayPayのスタートです。
 
-手数料の無料期間終了後はどうなるのでしょうか?
 
絶対悪いようにはしません。やはり競争はありますから、手数料を高額にすると加盟店は流れてしまいます。一般的なクレジットカード手数料は3%ちょっとと言われていますから、それよりは安くできると思います。そのうえで、我々も営業維持できる範囲で店舗さんがメリットを感じられるよう、デメリットは薄くしていきます。
無料期間終了後は、『メリットの方が大きいから、このくらいの決済手数料なら払ってもいいや』と思ってもらえるように、現在アンケートを取ったり、調査をしているところです。

point!導入デメリットがない理由

個人事業主を中心に、店舗へインタビュー
Q.「キャッシュレスにして困ることは?」
 
A.手数料が高い 
A.入金サイクルが少なく、手元にすぐ売上金が入ってこない
  ↓↓↓改善
手数料無料!入金は最短翌日!導入費・メンテナンス費ゼロ!
 
このように”キャッシュレスにすることのデメリットを解決して作った”PayPayだからこそ、無料期間終了後の決済手数料も、店舗にとってメリットの方が大きくなるよう模索できる!

「PayPay」で決済することによって客単価が上がる!

-PayPayで決済することのメリットは何でしょうか?
 
PayPayで支払うと、まず客単価が上がります。コンビニでも、低額・普通・高額の商品を用意すると、キャッシュレス決済のお客さんには、高額商品が売れる傾向があります。キャッシュレスは財布から現金を出さないからか、もう少し買おう、ちょっといいものを買おうという心理が働くんです。これは実際にデータを取ってみて気づいたメリットでもあります。PayPayを導入してから客単価が約2倍になったというカフェチェーンもあるので、飲食店や小売店などは入れた方が絶対得なんです。
  
また、PayPayでの決済は誤払いが起きませんか?という意見もよくあるんですが、間違ってしまった決済はその場で取り消すこともできますし、現金よりはるかに誤払いが起こる確率が低くなったという報告も受けています。

point!実際のメリットは?

松竹梅と商品を用意すると・・・
●ワイン300円 ●ワイン600円 ●ワイン1,000円
 
PayPayをはじめ、キャッシュレス決済のお客さんには高いものが売れる傾向に。
某カフェチェーンでは、PayPayを導入して客単価が2倍に! 

PayPay for Businessの使い方・メリット

店舗での決済だけでなく、売上管理や、誤払いの返金などに利用するのが「PayPay for Business」。こちらは、スマートフォンのアプリ版とweb版が存在し、それぞれ店舗運営をスムーズに進める機能が備わっています。店舗側のメリットや、使い方について教えていただきました。
 

コンビニと同様の決済方法でも無料。お客さんもスムーズに決済可能

-PayPay for Businessアプリの利便性を教えてください。
 
PayPayの決済では、お客さんが店舗のQRコードを読み込んで金額を入力する「ユーザースキャン方式」が基本的には利用できますが、「PayPay for Business」のアプリ版を利用すれば、コンビニの「ストアスキャン方式」と同じように、お客さんのQRコードを店舗側のスマホで読み込んで決済できます。こちらも現在、手数料は無料となっています。*1
決済だけでなく返金処理も、お客さんが使う側のPayPayアプリと同じ使用感で使え、難しい操作はありません。IDとパスワードさえあればログインできるため、普段使っているスマホから利用できます。
 
★それぞれの決済方法まとめ
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-PayPay for Businessでの売上管理はどのように行えるのでしょうか?
 
web版のPayPay for Businessでは、CSVデータをダウンロードできます。データには、日付と時間、伝票番号、金額が記録されているので、既存の売上管理ツールに連携させたり、エクセルファイルで管理することができます。
 

決済だけでなく、いずれは集客ツールとしても利用が可能に

-PayPayは、決済機能だけでなく、今後は販促ツール化することを考えていると伺いました。具体的にはどのような機能が付与されるのでしょうか?
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PayPayアプリの機能、「PayPayマイストア」でサービスを展開しようとしています。現在は、店舗情報やお客さんからのレビュー、そのレビューへ返信をする機能がありますが、今後はお店のイベント告知や、スタンプカードを発行できるようにします。スタンプカードは、【5個スタンプが貯まれば煮玉子サービス】など販促に使えるようにします。
 
また、プッシュ通知機能も搭載します。たとえばラーメン屋なら、雨天で売上の低下が予想される日の朝、過去にPayPayで決済した人へ【煮玉子プレゼント】【大盛り無料サービス!】などとプッシュ通知を送り、ランチライムに備える、という使い方を可能にします。
年齢・性別・エリアで分類し、まだ来店したことのない人にプッシュ通知を送ってお店を認知してもらうこともできるようにします。
 
あとは、お客さんが家や会社からお弁当などをPayPayアプリで時間指定して注文し、取りに行けるモバイルオーダーのシステムを作りたいと思っています。
大きい企業であれば、独自でアプリを開発して宣伝・販促していけるのですが、個人経営の店舗さんなどは、アプリを作って広告宣伝となると、膨大なコストがかかりますよね。PayPayのモバイルオーダーを使っていただければ、その開発や宣伝費用をかけずに販促できるようなサービスを展開していきたいと思っています。

point!今後の販促ツール化

■プッシュ通知機能
雨の日・足が遠くなったお客さん・認知されていないお客さんへ
プッシュ通知でメッセージやクーポンを配信し、来店を促すことが可能に!
 
■モバイルオーダー機能
①お客さんがPayPayでテイクアウト商品を注文・時間指定
②店舗へ取りに行く
⇒テイクアウト販売の利便性向上・売上アップにも!
 
⇒PayPayでこれらが行えるようになれば、アプリ開発費・各販促ツールアプリでの月額費などがかからなくなる!
ただし、このシステムは無料ではなく、有料サービスとして提供したいと考えています。「お客さんがどれだけ増えたか」「お店の手間がどれだけ減ったか」といったところのバランスから、PayPayも加盟店さんもWin-Winになれる適正な価格を見つけていきたいと思っています。現在開発中なので、そう遠くない未来に実現可能だと思います。
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あくまでも”店舗に寄り添った”PayPayの新サービスとなりそうだ

PayPayとキャッシュレス社会の未来

ご自身のキャッシュレス決済比率は99.4%という馬場副社長。今後のPayPayと日本のキャッシュレス事情はどうなっていくかについても伺いました。
  

はやめにキャッシュレスに対応しておく方がいい

-日本での今後のキャッシュレスの広がりはどうなっていくと思いますか?
 
政府も我々も頑張っていますし、2018年では24%ほどとなっていたキャッシュレス比率は、すぐに50~60%になるのではないかと思います。
遅かれ早かれ100%に近づいていくので、決済手数料をある程度払える体力、売り上げてから入金までの期間が長くてもキャッシュがまわる体力を、今のこの小さいシェアのうちにつけておくのが最良だと思います。

point!キャッシュレス化と資金繰り

実際に、キャッシュレスで資金繰りに困っている企業があるというニュースも出てきています。その反面、消費者のキャッシュレス需要が高まっているのも現状。キャッシュレス化には早めに対応するのが得策です。 

お店、お客さん、PayPay。Win-Win-Winのサービスを

-今後の展望、追加予定の機能を教えてください
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エンドユーザーさん向けには、映画のチケット予約、飛行機、近所のお店のモバイルオーダーが可能な「ミニアプリ」機能を追加していきたいですね。
 
加盟店さん向けには、エアコンが急に壊れたから直したいけど、現金はすぐには用意できない、といった時、PayPayからお金をお貸しして、毎日のPayPay決済の売上の中から返済していただくという形のローンを考えています。これは、ある程度信用情報を持っていないと難しいですが、PayPayなら売上実績が見えるので可能なのです。
足を運んでもらったり、書類を提出したりせず簡単に借りられるようにしたいと思っています。

point!今後の店舗向けの機能は?

ローンの仕組み
・・・急な店舗設備の故障の際、日々のPayPay決済の売上の中から返済していただく形でローンを提供。
⇒書類や訪問などの手間いらずで、簡単に借りられるようになる!?

まとめ

「加盟店と、エンドユーザー。両方の役にたたないと続いていきませんからね。手数料は、絶対店舗さんが得するように設定します。」そう強くおっしゃった馬場副社長。
街の個人事業主の声を聞き、現場の状況を知り、そんな店舗を最優先に考えられている姿に感銘を受けました。
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販促物の一例
 
webからPayPayを申し込めば、審査等が滞りなく進んだ場合最短で2日、長くても約1週間で利用を開始できます。のぼりなど、販促物も今なら無料でもらえます。この機会にぜひ導入してみてはいかがでしょうか。
 

 
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馬場副社長と店通編集部。最後にPayPayポーズを一緒にしてくださいました!

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PayPay導入のメリット・デメリット、導入方法まで詳しくご紹介しています。
あわせてご覧ください。

 

店通編集部

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*1:年商10億円以上、または100店舗以上有する企業は決済システム利用料がかかります。