飲食店の保険「店舗総合保険」とは?加入すべきオプションとその理由

保険は専門用語も多くて難しいと感じますが、万が一の事故に備えて加入し、補償内容、賠償特約やオプション内容を理解することが大切です。 「店舗総合保険」と「店舗の火災保険」とは。食中毒に適用される生産物賠償責任補償特約や、建物オーナーに対する借家人賠償責任補償特約、シミュレーション作成のながれ、比較の仕方を紹介します。

早いもので2018年も3月。来月には新卒の社員も入ってくる時期となりました。1年前に入社してきた新卒営業マンも少しずつ契約が増えてきています。
 
初契約の営業マンからよく相談されるのが店舗の保険についてです。たしかに保険は専門用語も多くて難しいと感じるかもしれません。しかし、万が一事故が起こった際に備えて、保険の内容を理解しておくことはとても大切です。
 
今回は「保険の初級編」として、当社が代理店としてお見積もりをお出しするまでの流れを簡単にご説明します。
 

飲食店の保険「店舗総合保険」とは

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飲食店の保険契約は一般的に店舗総合保険と呼ばれています。火災保険の一種ですから「店舗の火災保険」という言い方をされる場合もあります。
 
家財や設備什器に対する補償(住宅の火災保険と同様)だけでなく、事故に対する休業損害の補償や他人の所有物に損害を与えた場合の賠償など、事故の際に発生しうるさまざまな費用に対する特約をオプションでつけられる保険です。
 
同じ店舗総合保険でも、保険会社によって補償内容は変わってきます。店舗の立地・構造・周辺環境をふまえ、オプション内容や保険会社を保険代理店と相談して決めていくとよいでしょう。
 

保険のお見積りからご提案までの流れ

保険の加入・お見積りには事前の準備が必要です。大まかな流れについてご説明します。
 

1.物件情報の確認

まずご入居予定の物件の所在地・建物の構造などを確認します。
所在地や構造によって保険料金が変わります。例として都内のような事故率が高い場所は、保険料が高くなります。建物構造に関しても火災リスクの多い木造は、RC造・S造に比べ保険料金が高くなる傾向にあります。
 

2.補償内容の確認

補償内容の確認の際、次の項目を確認しています。
 
●お客様資産の金額

補償対象となるお客様資産とは店舗造作と店舗在庫の合算金額です。ここでの合算金額が物損害の補償金額の上限となります。

●1日あたりの見込み利益、約定復旧期間

約定復旧期間とは補償対象の復旧にかかる期間を想定して設定します。例として、見込み利益10万円・約定復旧期間100日の場合、1日あたり10万円を限度に最長で100日の補償となります。

●賠償責任等補償特約の金額

対象物件にて偶発的に起きた事故などにより第3者へ損害を与え、法律上の賠償責任を負った際に補償可能な金額です。賠償責任等補償特約には生産物賠償責任補償特約をオプションでつけることが出来、提供した食事が原因で発生した食中毒は生産物賠償責任補償特約が適用されます。

●借家人賠償責任補償特約の金額

建物オーナーに対して法律上の賠償責任を負った際に補償可能な金額です。当社にてお見積もりご提案を行う際は対象物件の坪数×50万円でご提案させていただいておりますが、物件によって賠償責任の範囲が異なるため、金額設定を行う際には契約書類を熟読していただくことをお勧めします。

 

3.お見積りご提案

補償内容の確認が出来ましたら実際にシミュレーションを作成いたします。
例として、簡易なシミュレーションをご紹介します。保険会社については記載しませんので、あくまで目安としてご確認ください。
 
例)
物件  東京にあるRC造の建物 店舗の坪数は10坪
補償対象資産 店舗造作700万   店舗在庫5万
1日あたりの見込み利益 8万  約定復旧期間 100日
 
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賠償特約は付けることをおすすめします

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タイトルにも記載した「加入すべきオプション」とは、賠償責任特約や借家人賠償責任補償特約などの賠償特約です。
 
店舗を運営していて何らかのトラブルが起こった・起こした場合、被害を受けるのは必ずしも自店舗だけとは限りません。各賠償責任特約をつけた場合、月額は¥1,000ほど上がりますが、1億円の賠償特約と500万円の借家人賠償がつくので費用対効果は高いと言えるでしょう。
 
 

まとめ

保険料の支払いは毎月ずっと続くことですから、さまざまな会社を比較しなるべく安い価格で契約することをおすすめします。しかし、内容を理解せずに「毎月の固定費をとにかく安くしたい!」とオプションを削ってしまうと、もしもの時に十分な補償が得られないトラブルにもつながります。
 
当社(店舗流通ネット)でも店舗総合保険の代理店として保険をご紹介する際、よくお客様より「保険費用を圧縮したい」とのご相談を受けますが、賠償特約を外すことは大きな費用圧縮にはつながらず、リスクが増えるだけです。
 
飲食店を経営する上で、さまざまなリスクは避けられません。無駄な保険にならないためにも、賠償も含めて保険にはしっかり加入しましょう。無駄なく安全な保険選びを。
 
 

おれ秋葉



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