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TRNグループのコンバージョン実例~ビルづくりは街づくり「四日市Food Market」〜

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店舗流通ネットでは、人と街に関わるすべてのことを総合的に支援する取り組みを行っています。
2017年6月には、三重県四日市市の歓楽街の一角にあるビルのマスターリース(ビル一棟管理)とコンバージョン (用途変更工事) を行い、飲食ビル「四日市Food Market」が誕生。四日市市に新たな灯がともりました。

築年数の古い事務所ビルを1棟丸ごと借上げ、耐震補強やインフラ設備の増設を含めた飲食店ビルへのコンバージョン工事を実施。四日市の地域活性化という新たな役目を担うビルとして輝きを取り戻しました。

「四日市Food Market」のビル管理会社である第一信販様と、グループ会社であるスーパーサンシ様に、実際にマスターリースを行い実感しているメリットなど話を伺いました。

■工事事業について詳しくはこちら

ビルコンバージョンの背景

第一信販株式会社 代表取締役社長 兼 スーパーサンシ株式会社 常務取締役:別所様(中央)
第一信販株式会社 統括部長:小林様(左)
スーパーサンシ株式会社 メンテ事業部新店開発担当 係長:宮嶋様(右)

スーパーサンシ様
三重県北西地区を中心にスーパーを展開し、複合型のショッピングセンターなども手がけている。グループ会社のカード会社である第一信販様がこのビルを自社ビルとして使用していた

ビルに対して困っていたことやコンバージョンを行うまでに至った経緯を教えてください

もともとは自社の事務所ビルとして使用していました。
こちらのビルはスーパーサンシグループのカード会社・第一信販が自社の事務所ビルとして活用しているビルでした。業務の効率化から、第一信販のオフィスをグループ本社がある鈴鹿に移すことに。空きとなってしまうこのビルを、どなたかにお使いいただきたいという思いからコンバージョンを検討し始めました。

空中階のテナント付けにとにかく苦労しました。
さっそくコンバージョンに向けて動き出したのですが「ビル1棟丸ごと借りてもらえる会社は見つからないだろう」との考えから、個別で1階から4階までを自力でテナントを探すことになったのです。しかし、1階路面店はすぐに借り手がつくのですが、上の階にいけばいくほどテナントが見つからない。テナントが入りやすいように色々なスキームを考えたのですが、やはりどうしても下層階からしか決まらない。下を決めてしまうと上層階が決まらないという現実がありました。ですので、当初は部分貸しを考えていたのです。

街の移り変わりに合わせて、飲食ビルへの用途変更を決意。
四日市の繁華街の中心にあるビルだったので、昔はこの場所に金融の事務所ビルがあっても違和感はありませんでした。しかし、どんどん街が発展していくにつれ、次第に事務所ビルとしてここに存在する必然性がなくなってきたのです。また、周りの飲食店の盛況ぶりを見ても、下層階には飲食店をテナントにつけた方がいいだろうとの考えに至りました。

店舗流通ネットを選んだ決め手

店舗流通ネットでコンバージョンをしようと思った決め手やきっかけはあったのでしょうか

決め手は会社の信用と実績。これに尽きます。
実は、ビルのコンバージョンを行うにあたり、別の会社からもコンバージョン・1棟貸しの提案も受けていたのです。そのタイミングで、店舗流通ネットを知り合いから紹介されました。2社を見比べてみると圧倒的に与信力が違うこと、また、過去の実績を見て店舗流通ネットにお願いすることになりました。

耐震構造対策と金庫、駐車場の改築という大きな難点の打開策を出してくれたことも1つの決め手に。
第一信販の事業所を移した理由として、ビル自体が耐震構造になっていなかったことも1つの理由としてありました。耐震補強を行う必要がでてきてしまったこと。金融会社のビルとして使用していたので、2階にある大きな金庫をどうするか。1階には駐車場もありましたので、その対策をどうするのか。コンバージョンを行うにあたって、その対策をしっかりと提案してくれたことも大きかったです。

ビル1棟を飲食商業ビルにするという発想は、当初全くありませんでした。
実際にマスターリースの話を伺って、すべての階を飲食店にするという提案を受けて驚きました。四日市では空中階に飲食店を作るという文化が浸透していなかったので、すべての階を飲食店にしてしまってテナントとお客は入るのか「本当に大丈夫?」と不安に思ったのが正直なところです(笑)1階の駐車場にまさか飲食店が入るとは思いもしませんでしたね。

無理のない金額で交渉に応じていただけたことに感謝しています。
あとはやはり、無理のない金額でコンバージョンを行ってもらえたことはありがたかったです。店舗流通ネットさんで出資いただいた部分もありますし、大規模な工事に対してなるべく費用を抑えられるようなプランを考えてくださいました。

四日市駅から距離が近いこと・目の前の交差点の人通りが多いこと・四日市という商圏自体、名古屋の人たちも注目しているエリアだったこと。この条件から見ても空中階でも必ず勝機があるという自信を持って提案にお伺いしました。結果、1ヶ月も経たないうちにテナント様を集めることができました。すべて物件が埋まった後でも、「そんな物件があったらやってみたかった」というお声をいただきました。【名古屋支店 支店長 金子(当時)】

実際に感じる店舗流通ネットの良さ

実際にビルのコンバージョンを終えて、マスターリースを依頼して良かったと思う点はありますか

とてもじゃないですが、テナント一店舗一店舗の管理まではできなかったと思います。
個別でテナントに物件をお貸しするとなると、何かトラブルや困りごとがあると、その都度対応していかなければいけません。それを思うと、とてもじゃないですが自社では管理できなかったと思います。また、飲食店となると定期的な手入れやメンテナンスが激しい部分もあるので、ビル全体の管理からテナントの管理も含めて、一括でお任せできる点でもメリットと感じていますね。

工事の面では分からないことだらけ。すべて店舗流通ネットにお任せでした。
特に工事面では私たちは専門業者ではないので、漏水、耐震補強などの設備面ではすべてお任せしました。他にも、念のため実施した検査でアスベストが建物に含まれていることが分かり、無害化の吹付作業を急きょ入れ込むなど、専門的な知識を必要とする非常に難しい作業もあり、金子支店長・また本社施設関連の金子(新)担当課長に丸投げでしたね。

今後、店舗流通ネットに期待したいことはどのようなことでしょうか

今後も何かの形で飲食店誘致をできればうれしいです。
今回の四日市Food Marketを見て思いましたが、飲食ビルが1棟できるだけで、そこに人が集まり、街全体が活気づいた印象を持ちました。ビルの活用以外の部分でも、今後も新たな飲食店誘致や、街づくりに貢献できる開発が一緒にできればと思っています。

わたしたち店舗流通ネットは、「明日の街、もっと楽しく。」をコーポレートスローガンとして掲げています。“街”を楽しくするためには“人”が楽しくあること。“人”が楽しくあるためには、飲食の力は不可欠であると改めて感じたインタビューでした。今後も、店舗はもちろん、街・地域全体の活性化のために貢献していける取り組みを行い、走り続けます。マスターリースやコンバージョン工事について、何かお悩みがございましたらお気軽にご相談ください。

本インタビューは2017年に行われています。