150種類以上の日本酒が1杯200円~【名酒センター浜松町店】取締役の竹林さんが選ぶ日本酒ベスト3とは?

今回は“日本酒のアンテナショップ”として知られる、浜松町の日本酒立ち飲み屋「名酒センター」をレポート。 日本酒初心者さんやはじめて利用される方、おひとり様や外国の方にも安心な“キャッシュオン”システムの紹介と、銘柄の選び方、名酒センターのルールとオススメをお伝えします。

みなさんこんにちは!ピーカンです。

スノーボードシーズンが終わりましたね。今年はスノーボードで訪れた場所でおいしい日本酒に出会いました。それをきっかけに、「日本酒っていいかも」と思うようになり、今までのイメージが180度変わりました。

今までの「日本酒」のイメージとは・・・

1. 1杯あたりの金額が高そう
2. 高級和食屋さんに行かないと取り扱いがなさそう(敷居が高そう)
3. アルコール度数が高くて、すぐに酔いそう(お酒に強い人が飲むものというイメージ)
4. 銘柄や種類(吟醸、大吟醸など)が多くてよく分からない
5. 若い年齢層や女性は飲まなそう(おじさまがよく飲んでいるイメージ)

こんなところでしょうか。
日本酒に対してこんな偏見だらけのピーカンだったのですが、最近「純米吟醸」ならすっきりフルーティーで飲みやすそうだということが判明しました。
 
そこで、居酒屋(和食屋さんじゃなくても日本酒は巷にあふれていることに気が付いた)などで、気になる純米吟醸を自ら試すようになりました。また、スノーボードのお友達(※野毛編参照)に『浜松町にある日本酒立ち飲み屋』の存在を聞いて、たびたび足を運ぶようになっていきました。


巷で話題の『名酒センター』

浜松町にオフィスのある我が社でもファンの多い、ここ『名酒センター』。
今回は、“日本酒のアンテナショップ”としても知られるこちらのお店をレポートしてまいります。
名酒センター-日本酒立ち飲み屋-浜松町
まずは、この店をはじめて知る方・利用される方に向けて、「名酒センターの楽しみ方」からご案内しましょう。

名酒センターの楽しみ方。まずは“システム”を知ろう

(1) 入店、席を決めます。

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空いてるところならどこでもOKです。混んでいる時は相席になることも。
すでにお客さんが何組かいらっしゃいますね。皆さんスタンドで日本酒をたしなんでいます。

 

(2) 棚から気になるお酒を3つまで選び、瓶ごと自分の席へ持っていきます。

各ボトルには酒造会社名、価格、酒質、酸度、日本酒度、精米歩合、使用米などが明記されたカードがかけられています。(日本語表記に加え、英語表記のカードも!)
お酒はカードの情報から選ぶのもアリ、何を選んだらいいのか分からない方は店員さんに相談してみるのもアリです。お酒の値段は銘柄ごとに異なる(1杯200円~)ので、付属のカードを確認してくださいね。
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何度か来ているとはいえ、これだけの日本酒がそろうと迷っちゃいますね。
店内をぐるっと囲むように、全国各地の蔵元の日本酒が陳列されています。
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※おつまみも、右側の冷蔵庫から好きなものを持ってきてOKです。(のちほどお酒と一緒に代金を支払います)
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自家製のポテサラは、店員さんが毎日愛情込めて丁寧に作っています。どんなお酒とも相性◎
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今回は「辛子巻きと笹かまぼこのセット」500円をチョイスしました。
“しょうゆスプレー”も一緒にテーブルまで持っていきます。
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(3) お気に入りのお酒を3本選べたら、店員さんを呼びます。

ここはすぐに飲みたい気持ちをグッとおさえ、店員さんに来てもらいます。
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カードを見れば1本1本の金額も分かるので、写真のようにあらかじめお金を用意しておくのも良いでしょう。
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(4) お酒は店員さんが注いでくださるので、自分で注ぐ必要はありません。

慣れた手つきで、グラス8分目まで注いでくださいます。(1杯60mlなので×3本=180ml程度)
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(5) お酒3種とおつまみの代金を前払いします。

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3種類を同時に飲み比べると、100円割引になります。(もちろん1種類から注文可能)
おつまみの分も一緒に払います。

 

(6) お酒をひたすら楽しむ⇒満足したら帰ります。

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仲間とワイワイ、少人数でしっとりと、ひとりでサクっと。用途に応じて好きずきに飲みましょう。

 

(7)おかわりの時は、(2)~(6)を繰り返し。

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ルールはこれだけです。とってもシンプル。
和らぎ水(チェイサー)もありますので、自分の好きなペースで飲んでくださいね。

 

(8)気に入ったお酒があれば、購入もできます。

いくつか飲み比べているうち、自分の好みが分かってくるでしょう。
気に入ったお酒があれば、おうち用にもおみやげ用にも購入が可能です。

「名酒センター」の始まりから経営に関わることまで。いろいろと質問しちゃいました。

『名酒センター』の楽しみ方が分かったところで、お次はインタビューに移ります。

今回は取締役専務の竹林さまにご協力いただき、『名酒センター』の始まりから“キャッシュオン”というシステム、専務イチオシの日本酒まであらゆる質問に応えていただきました。

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「名酒センター」取締役専務 竹林さま

名酒センターのはじまりについて教えてください。

名酒センターは、日本唯一の日本酒専門情報誌『月刊BIMY』という雑誌を30年以上前から出版しています。日本酒がはやるだいぶ前からですね。
 
蔵元のレポートや日本酒にまつわる歴史など、この30年間“日本酒の魅力”をとことん発信し続けてきました。発信し続けるうちに「日本酒の良さをもっと直接伝えたい!」との想いがより一層強くなり、2000年に『名酒センター』を立ち上げることにしたんです。
 
日本酒への想いを雑誌という形・文章にして述べてきましたが、“百聞は一見にしかず”。
目の前にいる伝えたい人、そこにいる人に直接味わっていただくことで真の日本酒の魅力を語ることができると考え、蔵元を説得しました。

 

“キャッシュオン”というシステムはどの様にして生まれたのでしょうか?

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今でこそ日本酒は若者からも海外の方からも注目を浴びていますが、『名酒センター』を立ち上げた当初、今ほど日本酒の人気は高くありませんでした。

それに加えて、日本酒はやはり“おじさん”のイメージがあって毛嫌いされてしまったり、前に無理やり飲まされたりとあまりいいイメージが持たれていなくて。そんなイメージを払拭するため、いろいろなお客様に気軽に楽しんでいただくために、何かできないだろうかと常に考えていたんです。

そこで、“ワンコイン”で飲めるキャッシュオンのシステムを採用しました。今はもうワンコインではないんですけどね。(…といっても1杯200円の銘柄を3杯選べば、200円×3=600円←ここから100円引きになるので、500円でおさまります)
お財布からサッと500円玉を出し、3種類の日本酒が試飲できる。気軽にふらっと立ち寄れることは当店のコンセプトでもあります。


店内では、何種類くらいの日本酒を取り扱っていますか?

いま現在、店内には約150種類の日本酒を取りそろえています。
取引のある蔵元は47蔵、1蔵あたり2~3種類の日本酒を納品いただいているので、大体そのくらいの本数ですね。
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どのような客層の方が多いですか?

仕事帰りの30~50代の会社員が多いです。

男女問わずおひとりで来られるお客様もいらっしゃいます。なかにはつまみは購入せず、お酒だけ飲んでサクッと帰られる方も。夕食はご自宅で取られるようですね。最近は外国の方が多くて、店内が全員外国の方で埋まる日もありますよ。


外国の方の来店も多いんですね。

はい。割合としては、平均してお客様の2~3割程度でしょうか。国籍は、アジア系の方は少なくてほとんどがアメリカやヨーロッパの方です。トリップアドバイザーでも紹介されているので、サイトを見てご来店いただくこともしばしばですね。

また、この周辺はホテルも比較的多く、東京モノレールの最寄駅ということもあり、気軽に足を運びやすいんだと思います。
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店内奥のには『熟成古酒コーナー』も。1杯300円~お試しいただけます。

とてもリーズナブルな印象ですが、採算は取れているのでしょうか…?

そうですね…。平均のお客様単価はおよそ1,500~2,000円位(おつまみ込み)ですが、単価の高い銘柄を選ばれると3,000~4,000円位になります。
 

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いま現在置いてある日本酒の中だと、最高額の銘柄は1杯4,150円!
越乃寒梅こしのかんばい 110周年祝酒 一輪一滴 4,150円

石本酒造さんの創業110周年記念・限定ものなので、大変貴重です。1本1本に手書きのシリアルナンバーが記してあって、出荷本数は3,900本のみ。本当に今しか飲めない日本酒です。
 
平均単価はそこまで高くないので、採算はまあまあ…頑張らせていただいてます(笑)
最近、配送料が値上がりして。日本酒は全国各地から配送され届きますので、その影響は少なからずあり、厳しい部分も否定はできないですね。



混雑する時期や時間帯などはありますか?

年末年始は何かとにぎわいます。あとはお花見の時期ですね。
特に春は歓送迎会があるため、退職する方にプレゼントとして日本酒を購入される方もいらっしゃいます。お花見のお酒用として購入される方も多いので、春はお土産用のお酒がよく出ますね。

混み合う時間帯は、仕事終わりの19時~20時くらいがピークかと思います。

 

これだけたくさんの日本酒があると、どの銘柄を選んだらいいのか迷ってしまいます…。

ずばり、専務のオススメを教えてください!
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専務の竹林さん厳選!“オススメ”の日本酒ベスト3を紹介していただきました。


エントリー(1) 信州銘醸 瀧澤たきざわ 純米吟醸

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◆竹林専務コメント◆
香りがあってさらさらと飲みやすい日本酒です。初心者の方が迷った時はぜひ!

1杯:300円
アルコール度数:16~17度
精米歩合:55%
産地:長野

ピーカンも試してみましたが、爽やかで甘みがあって、かなり飲みやすいです!







エントリー(2) 渡辺酒造本店 雪小町 醇爽じゅんそう

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◆竹林専務コメント◆
爽快でキレのある辛口。リーズナブルでおいしい辛口が呑みたい方にはコレ!

1杯:200円
アルコール度数:15度
精米歩合:70%
産地:福島








エントリー(3) 中谷酒造 朝香 萬穣ばんじょう三日踊みっかおどり 純米大吟醸

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◆竹林専務コメント◆
通常の製法と異なるめずらしいお酒です。
引き締まった味の中に、米本来の旨みが感じられます!個人的に、ぜひこのシリーズはお試しいただきたいです。※3日間踊り続けるわけではありません(笑)

1杯:450円
アルコール度数:15.5度
精米歩合:35%
産地:奈良




【三日踊の由来とは…】
日本酒は仕込みを始めるに当って「添」「仲」「留」と3段階に分けて少しずつ増量しながら仕込んでいく。三段仕込みと呼ばれ日本酒独特の製法だ。その中で「添」と「仲」の間に「踊」という何も手を掛けない日を設け、強い発酵力をうながしていく。通常1日間だけだが、この酒は2~3日間設けた。より強い発酵力を期待できるからだ。
三日踊(みっかおどり)純米大吟醸・純米吟醸・特別純米 - 中谷酒造株式会社(奈良県大和郡山市)


全くの日本酒初心者は、何を規準に選んだらいいでしょうか?

そうですね…。まずは、「飲んでいただくこと」ですね。
●ボトルについているカードを見て ●産地が地元、両親の実家
など、ゆかりのある土地のお酒やインスピレーションで選んでいくのもいいと思います。
 
1杯60ml~と少量から試せるので、何かしら気になったお酒を飲んでみる。それから「もっと辛いほうがいい」「フルーティーで飲みやすい方がいい」など要望を聞いて、アドバイスができるかと思います。

さいごに、名酒センターの“今後の展望”を教えてください!

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“日本酒のアンテナショップ”として、蔵元さんたちに「ここに自分たちの日本酒を置きたい!ここに置けば日本で有名になれる!」と思ってもらえるようなお店を目指しています。
 
お客様には、知らない銘柄を“宝探し感覚”で見つけていただきたい。はじめは少し抵抗があるかもしれませんが、怖がらずコミュニケーションツールとして「名酒センター」を大いに利用してほしい。日本人も外国の方も垣根をなくし、お酒の力を頼って楽しんでもらえれば幸いです。


まとめ

今回が3度目の『名酒センター』訪問となったピーカン。少しずつ好きな銘柄を覚えたりオススメを伺ったりと、次回に試してみたいお酒の幅が増えました。
 
印象的だったのは、名酒センターの店員さんは心底「日本酒」を愛し、また、そこに集う方達の日常に日本酒が自然と溶け込んでいるということ。今や日本のみならず海外でもファンの多い日本酒。各蔵元の試飲イベントなども定期的に開催されているとのことなので、参加してみると日本酒の輪がさらに広がりそう。実に奥が深いお酒…!

これからも通い続けます!


店舗情報

『名酒センター』マネージャー 坂田さん
オススメの日本酒を抱えてビッグスマイル!最高の笑顔で接客してくれます
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『名酒センター 浜松町店』 
住所:〒105-0013 東京都港区浜松町2-3-29 磯山第二ビル1F  電話:03-5405-4441
営業時間:月曜日~金曜日14:00~22:00(21:30 LO) 土曜日15:00〜20:00(19:30 LO)
定休日:日曜日、祝日
名酒センター | 全国100種類以上の日本酒が試飲できるお店

≪本日のお支払い=1850円(3種類を同時に飲み比べたため、100円割引)≫
①信州銘柄 瀧澤 純米吟醸 300円
②八海醸造 八海山 純米吟醸雪室貯蔵3年 850円
③塩川酒造 願人(ねがいびと) 山廃純米酒 300円
おつまみ:辛子巻きと笹かまぼこのセット 500円

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ピーカン


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